身代わりなら うなる程いる

正午過ぎに起床したのに、千鳥とかまいたちの番組*1見てお母さんが作ってくれたシラチャーソース入りのオムライス*2食べたら急激に眠くなってしまい、また眠って起きたら十七時半で唖然とした。(三十分後に夕飯によばれてウケちゃった)(無限にご飯出てくるじゃん)(自分ちから一歩も出てないのに時差ボケを起こすなよ)

 

「アラサー 無職」「2X歳 バイト」みたいなワードで検索し、ネットの浅瀬で足を濡らしていたところ、『ご飯は私を裏切らない』という漫画が出てきた。

一話試し読みをしてみたが、主人公が「二十九歳・中卒・恋人いない歴=年齢」の女性で(友人もおらずバイト以外の職歴もない)、居酒屋の酔客に飛び込みで煙草購入の営業をかけるだとか、撤去自転車の返還受付だとか、とにかくしんどみの強そうなバイトをやっている。そんな日々への強烈な不安を、ご飯を食べることで思考停止させながら一日一日をやり過ごしていく、という内容だった。

「『鬱ごはん』より鬱ご飯」という感想を見かけて、確かにそうなんだけど、主人公の女の子*3のつらつらとした連綿たる思考の流れが不思議にサッパリとしていて明るいというか、どうしようもない悲壮感が少なく感じられる。辛いという現状に対しての前向きさというか。

 

数年前の冬、高校の頃からの友人と二人で田村ゆかりのコンサートを観に行った。

ゆかりんのコンサートはとても楽しく、二人とも満足して多幸感溢れる中帰路についたのだけれど、駅で別れる時友人がふと漏らした「楽しかったあとっていつも死にたくなる。夜中にこれからの自分の人生のこと考えて、枕に顔つけてワァァァーッッッ!!って叫んで泣いたりするんだよね」という呟きが、いつまでも耳に残っている。昔から飄々とした不思議ちゃんであるその子が、その瞬間急に生々しかった。彼女はその時薄給のアニメーターで、私は時給千円の古本屋バイトだった。

「私も・・・・・・。私も本当にそうだよ」としか言えなかった。友人と寒風吹き荒ぶ駅のホームで身を寄せ合って写真を撮った。

誰しもが不安定で、いつも不安で寂しいし、楽しいけど死にたいんだよなァと、あたりまえのことを思った。

 

食事は思考を停止させるのに有効で、殊にジャンクフードの類はよく効きます。

週明けすぐにバイトの面接が控えているんだけど、出来栄えがどうであれ、終わったらすぐに最寄りのマックに駆け込んで、漫画を買って帰ろうと思います。

 

 

ご飯は私を裏切らない (角川コミックス・エース)
 

 

手首

手首

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*1:これなんで日曜の真っ昼間の枠になったんだろうな

*2:阿佐谷姉妹のお姉さんが調味料マニアの博士ちゃんからすすめられてたの見て近所のKALDIで購入。※母のお金で。番組内では「抜群に味が決まりお店の味に仕上がる」という触れ込みでしたが、うちのお母さんの料理が上手なのと普段からピザソースなど色々入れていたため、いつものオムライスとの味の差異があまりわからなかった。いつもどおり美味しかった。他の料理への効果に期待。

*3:二十九歳ヒロインは「女の子」なのか?ということですが、「女の人」か「女の子」かは当人の暮らしぶりによると思っていて、この人は「女の子」だと思います